「家に帰ったらやろう」
「土曜になったらやろう」
「日曜になったらやろう」
そうやって自分に言い聞かせて、結局何もしないまま月曜日が始まります。
そして金曜日の夜になると、まったく同じ後悔を繰り返している。
僕自身、この地獄のようなループを何十回も何百回と繰り返してきました。
世間ではよく「気合いが足りない」「意志が弱いからだ」と言われます。
「もっと強い目標を持て」「自分を律しろ」と。
でも僕は思うんです。
気合いでどうにかなるなら、最初から苦労なんてしていません。
人間が新しい行動を起こそうとするとき、脳は全力でブレーキをかけます。
今の楽な状態や、安全な場所にとどまろうとする強烈な本能があるからです。
行動経済学では、これを「現状維持バイアス」と呼びます。
意志の力なんて、この強力な本能の前では完全に無力です。
「土曜になったら頑張ろう」という意志の力だけで挑むから、僕たちは毎週末に脳の仕様へボロ負けするんです。
そんな僕に、意志ではなく「仕組み」で動く決定打を教えてくれた本があります。
『自分を変える方法──いやでも体が動いてしまうとてつもなく強力な行動科学 — ケイティ・ミルクマン(著)』です。
この本が突きつけてくる事実は、極めて冷徹でした。
「現状バイアスからは逃れられない。抗うのではなく受け入れる。」
変わろうと気合いを入れるのをやめて、バイアスがあることを前提に動く。
その最強の武器が、「イフゼン・プランニング(If-Then Planning)」です。
「もし〇〇が起きたら(If)その瞬間に××をする(Then)」と、あらかじめ行動の引き金を条件づけておく手法です。
「時間があったらやる」という曖昧な願望は捨てます。
「状況Aになったら、無条件で動作Bをおこなう」と脳にプログラムを組み込んでしまうんです。
前回の記事でも書いたとおり、頭の中で温めているだけの計画には1ミリの価値もありません。
だから僕も、このイフゼン・プランニングを使って自分の体を動かすことにしました。
僕のトリガーは、これです。
「このブログ記事を公開したら、即座にPWAアプリの開発に着手する」
意志の力に頼るのは、もう今日で終わりにしましょう。
スマホをだらだら眺めてしまう自分を、責める必要なんてありません。
ただ、画面を伏せる瞬間に次の行動を1つだけ紐づけておくこと。
次は、あなたの番です。
「スマホを閉じたら〇〇をする」と決めて即座に着手する。